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2011年06月12日(日)
「箏コンサート〜水無月のしらべ〜」をおっかけ取材してきました

箏遊会 黒川公子さん主催の「箏コンサート〜水無月のしらべ〜」が、長崎ブリックホール国際会議場で開催されました。(箏=琴)
 黒川公子さんが企画されたこのコンサートは、二部構成になっており、第一部はご自身が率いる箏遊会の皆さんの琴の演奏。第二部には黒川さんが、ゲストとしてお招きした「てみ」さんこと、大平光美(おおひらてるみ)さんの歌と琴のコンサートが披露されました。

黒川公子さん…箏・十七絃教室「箏遊会」主宰。長崎を中心に箏の演奏指導を行われています。
大平光美さん…箏弾き語りアーチストとして作詞作曲も手掛け多彩な活動を展開されています。

第一部のオープニングを飾る曲「Amazing Grace〜夜明け」は、大平さんのアレンジによるもの。
黒川さんが「東日本大震災被災者の方の応援歌になるように…」との想いを込めて、箏遊会の皆さんが、呼吸を合わせ、心をひとつにした琴音が場内に響き渡り、バリエーション豊富なプログラムが進んでいきました。  

今回のコンサートには、ゲストの大平さんのほかに、フルート奏者・下釜美穂さん、熊本で活躍中の箏奏者・小路永こずえさん、司会には深松のぞみさんと、素敵な助演者の方々も華を添えておられました。

国際交流に貢献されている黒川さんが講師だからこそ、外国人の生徒さんも出演され、笑顔でインタビューに答えていらっしゃる姿がとても印象的でした。場内には多数の外国人のお姿が見受けられ、日本の和楽器「琴」を通じて、大きな広がりと可能性を感じました。

第二部の大平さんのコンサートでは、大平さんの流れるような琴の音色と美しい歌声、フルートとのセッション、トークも交えた「てみ」さんの琴ワールドに、すっかり魅了されていきました。

コンサートのラストには、場内のお客様と出演者全員で、「上を向いて歩こう」を大合唱。琴の音色を心ゆくまで堪能することのできた最高のコンサートでした。

3月11日の震災後、日本人の私たちは、様々な問題に直面しています。私たち一人ひとり、日本人が忘れてはならないことや、日本人としての誇り、日本文化を守り持ち続けて、日々を大切に生きることを、黒川さんをはじめ、箏遊会の皆さんが伝承者となって、私たちに伝えて下さっているように感じた一日でした。