ピアニストの保坂奈月さん、荒田麻紀さん、フルート奏者の永留結花さん、バイオリニストの岩永ゆりさん、経歴や年齢は違えども、実力と実績を兼ね備えたミュージシャンであるこの4人で「ミュージックブライア」さんは構成されています。「最初はホテルでの結婚式やパーティー、音楽のイベントなどで“演奏家”として顔を合わせることが多かったんです。その中で、お互いの演奏を聴いたり、アンサンブルで演奏したり、どういう人柄かを知る機会があって、だんだんと親しくなっていきました。音楽家同士、技術を尊敬したり認め合ったりというのはもちろんですが、基本的には“人として好き!”というのが大事(笑)。なかでも、私と荒田さんは、かれこれ10年以上になる付き合いですね(保坂)」。演奏会やブライダルプレイヤーの現場などで顔を合わせるうちに意気投合した4人ですが、当初はそれぞれが独立した音楽教室を開いたり、これから開こうとしていたり、今後の音楽活動を模索している状況だったそうです。
「私は、小さかった娘がやっと幼稚園に入る年齢になって、結婚、出産のために多少控えめにしていた音楽の仕事を増やしたいと思い始めていた頃でした(保坂)」。
「もともとピアノ教室を開いていたのですが、もう少し規模を大きくできないかな?と考えていたんです(荒田)」。
「私は、東京の大学から帰ってきたばかりで、これから音楽で頑張って行きたいけど、どうやって自分をPRしていこうかと思案していましたね(永留)」。
「いろいろと事情がありまして、実家に戻ってきていた私は、何とかバイオリンで食べていくにはどうしたらいいだろう、と悩んでいたんです(岩永)」。
女性が、この長崎という街で、「音楽」で食べて行く、あるいは大好きな「音楽」を生涯の仕事としていくということは、決して簡単なことではありません。4人とも事情や環境は異なりますが、「音楽を続けたい」「音楽を仕事にしたい」という思いと、決して甘くはない現実の狭間の中にいたのでした。けれど、同じ志の人が集まれば、そこには何かが生まれる可能性が秘められます。それ以上に、「1人ではない」「仲間がいる」ということは心強い支えになるものです。「広く自分たちを知ってもらい、音楽教室や演奏活動を活発にしていきたい!」という思いは4人とも同じ。ならば4倍のネームバリューを使って、一緒にPR活動を!…そして、音楽教室ネットワーク「ミュージックブライア」さんは誕生したのでした。
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